平成28年度の大道山竹炭工房の子ども達への支援内容を紹介します。今年度は「子供達が竹細工つくりでおもてなし(竹杖・竹寿司巻き・篠笛等を作って、地域のお年寄りなどにプレゼント)」をテーマに、河内小学校の3・4年生と一緒に、ものづくりを体験してもらいました。
第1回(2016年5月2日)
(オリエンテーション水鉄砲作り):4年生が昨年学んだ「竹炭つくり」を発表しました。そのあと、真竹と女竹を鋸で切って、電動ドリルで穴をあけ、先端にタオルを巻いて水鉄砲をつくりました。出来た水鉄砲は幼稚園児にプレゼントしました。
- 今井代表が竹炭の作り方や水鉄砲の作り方を説明
- 4年生が昨年度学んだ竹炭の作り方について発表
- 竹にドリルで水鉄砲の穴を開け、タオルで巻いて作りました
- 真竹の筒と女竹の押し込み棒が完成
- 出来たぞ!悪いやつは水鉄砲で退治するぞ!!
第2回(2016年6月24日)
(竹トンボ・竹杖作り):雨のため工房ではなく、小学校で行いました。第1回で割ったを竹炭にしたものを使います。杖は布袋竹を使ってゴムキャップと紐を取付おじいちゃんやおばあちゃんにプレゼントしました。竹トンボは、真竹を削りろうそくで曲げ、芯の穴をドリルであけ、棒も削ってつくり、組み立てて完成です。2個作った竹トンボのうち、1個は1・2年生にプレゼントしました。
- プレゼントするお年寄りの背に合わせた布袋竹を選びました
- 先端にゴムキャップをつけ、手元に穴を開けて紐をつけました
- 出来ました。女水戸黄門です。
- ナイフで羽根を両面削りました
- 次は棒を削ります(先生も頑張って)
- 真ん中の穴に棒を差し込みました
- 飛びが悪いのは、羽根を焼いてひねりを入れました
- テスト飛行です。揚がったよ!!
- 杖と竹トンボ2個完成です。
- 竹トンボを1・2年生にプレゼントしました
第3回(2016年7月26日)
(素麺流し・竹箸作り):自分用の竹コップと箸を作り、素麺を湯掻いて、流し素麺をしました。また、鮎を竹櫛で竹炭焼きをし、米をおかまで炊いておにぎりをしました。天気も良く、子供達みんな美味しそうにたくさん食べまくりました。前回竹トンボ作りでナイフを使っていたのですが、竹を削って箸を作るのは大変だったようです。
- 自分が使う箸を竹を削ってつくりました。結構大変!!
- カップは鋸で切ればいいのだから簡単!簡単!
- 鮎の胴体に竹串を入れました。入れすぎて突き抜けた子供も・・・
- 専用の竹炭鮎焼き器に並べます
- 大きな鍋で素麺40束をいっぺんに湯掻きました。ばらして入れないと固まっちゃうよ!
- さあ、流すぞ!!
- 15mはある素麺流しです。
- 来ないぞ!前の人全部食べないでよ!
- 冷たくて美味い!最高!
- おにぎり難しい!手に付いた方が多くなっちゃった?
- どう上手でしょ!お母さんの手伝いしてるから・・
- たらふく食ったから・・満足満足!!
第4回(2016年9月20日)
(バランストンボ作り):台風16号が近づき大雨となったため、河内小学校でバランストンボを作りました。3・4年生にとっては、ナイフ・電動ドリル・鋸・鎌・瞬間接着剤と多くの道具を使って、さらにバランスを取るといったとても難しい作業でしたが、全員完成しました。これは子供たちのお父さんお母さんにプレゼントします。
- 竹をトンボの頭・胸・腹に削り、羽根を4枚削ります
- 電動ドリルでトンボの胸に羽根4枚留めるための穴を開けます
- 出来具合を並べてみました
- 瞬間接着剤で羽根を胸に留めました
- 竹を切り飾り台のベースを作ります
- 鎌で半分に割ります
- 飾り枝を選びます
- バランストンボを飾り枝に乗せてみました、これはもう少し調整が必要!!
- 出来ました「すごい」でしょ!!
- 全員トンボが指先に乗っています
第5回(2016年10月28日)
(竹炭・竹酢液・竹塩・竹ヘラ作り):窯に火を入れてみて、窯から出る煙が変わっていく様子、窯の温度がどんどん上がっていく様子、煙突から竹酢液が垂れて落ちる様子などを見て、竹炭が出来る原理を勉強しました。また、孟宗竹を使って竹ヘラを作りました。竹ヘラはお母さんにプレゼントです!!
- 火入れです。
- すごく燃えて火口からも火がが出てます
- 煙突から白い煙が・・・竹の水分?
- 竹酢液がたくさんとれたのでタンクに入れます
- ヘラの大きさを決めます
- 鋸で切って
- サンドペーパーで磨いて
- 出来ました。母さん喜ぶよ!
- 全員竹ヘラが出来ました!
第6回(2016年11月22日)
(竹ひご・竹凧・竹箸作り):最初に竹細工作りの工具を使って竹ひごをつくりました。次に紙を凧の本体や足に切って、竹ひごに貼り、タコ糸でとめて凧を作りました。お正月に凧揚げが出来ます。楽しみです!!また、竹を削ってマイ箸もつくりました。今回のプレゼントは自分にです!!
- 竹ひごが出来ました
- 凧の紙を切ります
- 足も切ったぞ
- 箸を削って
- 箸が出来たぞ
- さあ凧揚げだ!!
第7回(2017年2月17日)
(篠笛作り):特別講師「森本隆義」先生の指導により篠笛をつくりました。竹は昨年取って油抜きしたものです。最初に森本先生に、篠笛の種類、文化、作り方について、プロジェクターを使って説明して頂きました。原寸大の図面に合わせて、穴の位置にマーカーを入れ、ネズミ刃錐で穴をあけ、ルーターで穴のバリを取り、最後に歌口側にバルサ材を埋め込んで完成です。出来た篠笛は、来年度中学校で篠笛演奏を習う6年生にプレゼントしました。
- 森本先生が作り方を説明
- 竹にマスキングテープを貼り、図面に合わせて穴の位置を入れます。
- 専用の作業台に竹を乗せて、ネズミ刃錐で穴を開けます。
- ルーターで穴のバリを取ります。
- 歌口から6mmの所まで詰めるバルサ材を削ります。
- 木工ボンドを付けてはめ込み固まるのを待ちます。
- 鳴らし方を森本先生に教えて貰いました。
- 音が出たよ!先生はどう?
- 全員完成しました!!