平成27年度の大道山竹炭工房の子ども達への支援内容を紹介します。河内小学校の生徒と一緒に、ものづくりを体験してもらいました。
第1回(2015年5月11日)
(竹炭用竹の伐採及び竹割):竹藪で竹を切り倒し、60cmに切断し、それを竹割器で割って、鎌で節を取り除いて、束ねるまで、竹炭窯に入れる準備をしました。
- 若い竹はだめよだめだめ!(4年物を切ってます。)
- 鋸の使い方うまいものでしょ!!
- 大人でも竹を割るのは難しいんですよ!
- 鎌で節を丁寧に取ります。
- 麻糸で結束です。しっかり締まってるかな・・?
第2回(2015年6月26日)
(竹炭風鈴づくり):雨のため工房ではなく、小学校で行いました。第1回で割ったを竹炭にしたものを使います。材料は竹、竹炭、糸、ビニール用紙で、使用する工具は鋸、錐、電動ドリル、針、パンチです。横長タイプと円型タイプの2通りを作りました。今回の竹炭は固くて最高の出来だったので、素晴らしい金属音の風鈴になりました。
- 二人が協力して、竹炭を吊る竹棒に錐で穴をあけます。
- 丸型の吊板は厚いので、電動ドリルで!
- 針と糸で竹炭に糸を通し吊り下げます。
- これは丸型の風鈴です。下に風を受けるビニール板を取り付けます。
- 吊って扇風機で風を当て、鳴り具合を見ます。糸が長すぎると絡みます。
- 全員完成しました。音色を聴きながら・・・おやすみなさい!!
第3回(2015年7月24日)
(流し素麺・鮎の塩焼き):昨年度から恒例の工房での「流し素麺」「鮎の塩焼き」「肉と野菜の串焼き」「釜で炊いたご飯」をしました。竹は「流し素麺の装置」「カップ」「串」に使い、皆が作った竹炭は「鮎の塩焼き用燃料」、竹塩は焼き肉に使用しました。学校の給食の食欲から想像できないくらい、みんな大食で完食しました。
- そうめんのつゆ用のカップをつくりました。
- 約10mの流し素麺の装置が出来ました。
- さあ流すぞ!!先生は大忙し!
- これはうまい!!プチトマトがうまく取れなぞ!
- 鮎の口から竹串を入れるのすべすべして難しい。
- 竹炭で焼きました。美味そう!!
- 肉に竹串を指すときは、鉄板でやくことを考えて方向が大事だぞ!
- 肉も野菜もうまそう!!
- 全部食べちゃった!!外で食べるのは美味い!!
第4回(2015年9月4日)
(バランストンボ作り):3・4年生にはちょっと難しい「バランストンボ作り」に初めて挑戦しました。材料は全て真竹を使ってナイフで削るので、最初に隣の人にけがをさせない使い方を教えました。まず胴体を削り、特に枝に止まる口先を尖らすのは非常に難しいようでしたが、中には上手にナイフを使う子供もいました。次に羽根を削り胴体に付けました。一番難しかったのはうまくバランスを取るために、羽根やしっぽの傾きを調整することでした。でも全員完成し大喜びでした。
- トンボの胴体の削り方を教えてもらってます。
- 羽根を削ってます。座ってやるより立っての方が力が入ります。
- 瞬間接着剤で羽根を胴体に取付ます。この角度がポイントです。
- バランスはとれるかな?
- しっぽが重いのでろうそくの火であぶって曲げています。
- どうです。ちゃんと枝に乗ってますますよ!!
- 上手く出来たよ!!満足満足!!
第5回(2015年10月16日)
(竹炭・蒸留竹酢液・竹塩作り):これまでは炭焼きをしてその過程で竹酢液ができるのを体験してもらっていましたが、今回は一度出来た竹酢液を蒸留してよりきれいな蒸留竹酢液を作りました。その蒸留の仕組みは雲から雨ができるのと同じであることを理解してもらいました。
- 炭が出来る原理や新たに蒸留の原理も教えてもらってます。
- これが圧力鍋と使った蒸留装置です。途中でチューブ管が外れて大慌て!!
- 窯に火が入ると竹酢液が出てきました!!
- 竹塩用の竹を切ります。
- 竹に塩を詰め込んで準備万端!!
- 次回のために割った竹を窯に詰め込みます。
- 隙間にもしっかり入れます。
- 俺はこの窯の竹炭職人です。
- しっかり燃やしたので火口に蓋をします。
- 今回も楽しんだ生徒たちです。
第6回(2015年11月27日)
(篠笛作り):森本特別講師を招いて、先生の指導のもとに女竹に指孔、歌口をあけ、歌口側の末端をバルサ材で栓をして作りました。音が出て全員喜んでいました。
- 森本先生から篠笛の歴史や音色の特長などを学びました。
- 雌竹の内側をサンドペーパーで綺麗にしました。
- 穴の位置を図面に合わせてマジックで落とします。
- 篠笛製作台で電動ドリルとルーターを使って綺麗に穴をあけます。
- 笛のエンド部に詰めるバルサ材を穴より少し大きめに削ります。
- 木工ボンドをつけてバルサ材を入れ込んで出来上がりです。
- 吹いてみました。上手に直ぐ音が出る子もいました。
- 最後に、森本先生に「赤とんぼ」を演奏して貰いました。聞きほれてしまいました!!
第7回(2015年12月17日)
(竹炭電池作り):今回は河内小学校で竹炭を使ってLEDを点灯させたり、電子オルゴールを鳴らしてみました。
- 作業をする前に竹炭の抵抗が低いものが良い電池になることなどを説明
- クッキングペーパーを塩水に濡らして
- 竹炭に巻いてその上にアルミホイルを巻きます。
- 二つを直列に接続して携帯型竹炭電池が完成!電圧と電流を測定しました
- 電子オルゴールが小さい音で鳴ってるよ!
- 二つ目のペットボトル型竹炭電池を作ります。竹炭を洗濯バサミでペットボトルに固定。
- アルミホイルも固定し二つを直列に繋いで塩水を入れます。でぺ
- すごい!!LEDが真っ赤に光ってます。
- 各グループの電圧と電流をパソコンに入力して電力の大きさを比較
- おまけに柚子電池も作ってみました。
第8回(2016年2月16日)
(竹炭豆腐作り):柴北典子特別講師の指導のもと、大豆、にがり、竹炭パウダーを使って「木綿豆腐」、「竹炭豆腐」、「おから」を作りました。更におから、小麦粉、砂糖、チョコチップを使って「おからクッキー」をつくりました。みんなでわいわい美味しく頂きました。手作りは世界一美味い!!
- 講師の柴北先生が作り方を指導
- 1日水につけていた大豆をミキサーで小さくしました。
- 鍋底に焦げ付かさないよう、混ぜながら煮ました
- 舌触りの良い豆腐を作るため、泡を取り除きました。
- 煮た豆腐を絞って豆乳とおからに!熱い!!
- これができた「おから」です
- 豆乳だけを煮詰めて、75℃にします
- にがりを加えたら、固まってきました
- 20分置いて、型に入れます。
- ペットボトルの重しを置いて30分待ちます。(木綿と竹炭の二つです。)
- さあ・・水につけて型から出します
- 木綿豆腐ができました。
- おからを使ってクッキーを・・・上にチョコチップをのせてオーブンで焼きます
- 完成しました。鼠色のが竹炭豆腐です。
- みんなで「いただきます!!」
- 自分で作った豆腐やクッキーは一と美味いや!!